ホーム » 投稿 » ドラマ » 伊藤万理華史上最高のはまり役…サブキャラに注目すべきワケ。ドラマ『時をかけるな、恋人たち』第7話考察&感想レビュー » Page 3

トキコイに欠かせない名脇役たち
彼らの演技の魅力を徹底解説!

Ⓒカンテレ
Ⓒカンテレ

今回は、廻と翔の周りで本作を支える名脇役に注目してみよう。

まずは、タイムパトロール基地の隊員たちである、伊藤万理華、シソンヌ・じろう、石田剛太だ。

石田剛太は、本作の脚本を務める上田誠の劇団・ヨーロッパ企画に所属する俳優である。はっきりとした顔立ちも相まって、タイムパトロール基地の隊長役として存在感を発揮している。基地の空気感は完全に彼が支配しており、自由人の翔をコントールする敏腕隊長という役柄に嘘がない。

彼の芝居を評価するのもおこがましいが、一瞬のカメラワークの中で、絶妙な塩梅の動きがピリッと効いていて、個人的に彼のシーンがくるのが待ち遠しい。豚汁の具で例えるならゴボウだろうか…。周囲に負けないはっきりとした存在感と香りは、その中でなくてはならないからだ。この例えに共感してくれるだろうか…。

次にシソンヌのじろう。キングオブコントでその名を知った者も多いだろう。実は彼はもともと劇団に所属していたらしく、芝居が上手いのもうなずける。

癖がなくとても見やすい芝居だが、彼のひょうひょうとした表情は、八丁堀惣介というキャラクターの持つ事情や性格など、セリフで語られない背景を視聴者に想像させる。そこまで出番が多くないのにも関わらず、忘れられないインパクトを残すのは、やはり彼が俳優としての才能に溢れていることを裏付ける証拠になっている。

1 2 3 4
error: Content is protected !!