第8話「サマータイムトラベル・ブルース」は
懐かしいあの映画のセルフパロディ!
廻と翔の後を追ってやってきた広瀬によって、波乱の幕開けとなった第8話。廻をめぐって翔と広瀬が言い争い、2013年にあるはずのない言葉が広まってしまうこととなった。
その3日後、この事態を聞きつけた未来の翔がやってくるが、上田誠脚本の映画『サマータイムマシン・ブルース』(2005)でおなじみの、SF研究会のクーラーのリモコンを模した携帯を手にしており、物語と物語が繋がった謎の感動を覚える…。
このちょっとした仕掛けは、監督を含めた制作陣の愛を感じる、粋な計らいであった!
次に、廻と翔が初めて出会うシーンだが、翔が自分が未来人であることを隠すための嘘として、帰国子女を装い英語風に喋っていたのにもなんだか既視感を感じないだろうか?
そう、第1話で廻がタイムパトロール基地に初めてやってきたときと同じである。ふざけているだけなのかと思いきや、ここへきてまさかの繋がり方をするのにはやられた…。
ここテストに出ますよ!と言わんばかりの伏線に気を取られがちだが、予期していなかった事態に気付かされた時、クイズを解いた時のような楽しさを感じる。
そして最後に、大学生時代の廻と2013年に調査にやってきた翔が恋に落ち、ラストにキスをするシーンは、第8話目にしておふざけなしの超ド直球の胸キュン展開に普通に、いや、最高にときめいてしまったのであった!
様々な仕掛けに楽しまされる、第8回はまさに神回と言えるだろう。