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乃木とノコルが心を通じ合わせる…最高のクライマックス

第2位 ベキの本心を知った乃木とノコルのやり取り(第10話)

二宮和也『VIVANT』第10話より(C)TBS
VIVANT第10話より ©TBS

最終回(第10話)、ノゴーン・ベキ(役所広司)が野崎ら公安に逮捕されて移送という形で日本に帰国するも、公安の新庄浩太郎(竜星涼)らの手引きで到着後に逃亡する。

かつて公安の任務でバルカ共和国を訪れ、諜報活動をしていたベキは、内紛の影響から逃れようとした際に、自身と家族を見捨てた当時の上官で現・内閣官房副長官の上原史郎(橋爪功)ことを恨んでいた。

ベキは、バトラカ(林泰文)・ピヨ(吉原光夫)とともに上原の自宅に押し入り、家族ごと殺そうとするも、乃木が現れ、ベキら3人に手を下す。

全てが終わったあと、“弟”であるノコル(二宮和也)に、その旨を連絡し、最後、ノコルから「お父さんは憂助に撃たれて幸せだったはずだ。ありがとう、兄さん」と告げるシーン。憂助を忌み嫌い、不信感を抱き続けたノコルが初めて憂助と心通じ合わせる、感動的なシーンだった。

ベキがテントを解散する決心をした時点で、ノコルは二度とベキには会えないことを知っていた。ノコルはベキが帰国する前に「憂助は必ず私を追ってくる。私を殺されなければならない立場だ。任務のため、大義のため。父親の命より国を守ることを優先する。憂助が私を殺すなら、日本もまだまだ見どころがあるということだ。憂助に止められるなら、明美も許してくれるだろう」と言われていたことを明かしていたのだった。

3人で過ごした時間はとても短く、それぞれの思惑が交差していたが、しかし間違いなく3人は家族だと言える。

ところで、続編の噂が絶えない『VIVANT』だが、ベキは本当に亡くなったのか?という疑惑も依然として残っている。一挙再放送終了後に何か続報があったり…などと期待してしまうのは高望みだろうか?

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