「原作の良さを大事にしたい」
―――試写を拝見して、根幹にある原作の『ベルばら』らしさと同時に、現代らしい演出がふんだんに盛り込まれているように感じました。原作を知らない若い世代に向けて意識された部分もあるのですか?
「まず原作がすごく面白いので、少女漫画らしいキラキラした華やかなキャラクターなどの表面的なところと、読んでみると、中身は熱い展開の連続で、歴史に忠実に描かれた骨太のストーリーですから、原作の、外と内の良さをやっぱり大事にしたいなと思いました。原作を知らない方にも、『ベルばら』が面白いということが伝われば嬉しいです」
―――私自身、原作を元々読んでいましたが、試写を拝見した後、思わず自宅で読み返しました(笑)。それだけ本作の完成度が素晴らしいのと同時に、観た人を『ベルばら』の世界に引き込ませる力を持っていると感じます。
「そういう風にもう一度原作を読んでもらいたい気持ちもありますし、劇場アニメでは、原作の美味しいところをやらせてもらっていますけど、原作を読めばもっと美味しいところが沢山あるので、もっと『ベルばら』を好きになってもらえたらと思いますね」