「直前に台本をあまり見ないようにしている」
お芝居で大切にしていること
―――阪元裕吾監督はどんな演出をされる方でしたか?
「田坂さんと私がやることに対して、声を出して笑ってくださるんです。監督なのに観客のような立ち位置でリアクションをしてくださるので、純粋に面白いことが好きな方なんだな、だからこそ面白いものが作れるんだろうなと現場では感じていました」
―――お話を伺ったかぎり、阪元監督は台本通りに演出するというよりかは、目の前の芝居からインスピレーションを受けてシーンを膨らませていくタイプなのでしょうか。
「決して脚本を蔑ろにしているわけではなく、シナリオと即興のどちらも大切している方です。脚本の中で大切にして欲しいことと、現場で生まれた『ここ面白いね』ということの“両立”を大切にされている印象です」
―――中井さんのお芝居は力が入っていないのに力強さを感じると思ったのですが、普段カメラの前に立つ時にどのようなことを意識していますか?
「台詞や脚本に縛られ過ぎないようにしようと思っています。その場の相手の言葉を大切にしています。普段は直前に台本をあまり見ないようにしているのですが、今回は殺し屋の言葉など、馴染みのないものが多く、言い回しが難しかったのでずっと脚本を見ていました(笑)」
―――台詞を正確に言葉にしつつも、ちゃんと目の前の相手と会話をしている印象を受けたので、お話をお聞きし、納得しました! 今までは暗い役が多かったと仰っていましたが、暗い役と今回のような明るい役とでは、どちらの方がご自身に近いですか?
「暗い方が自分に近いです。でも今回とても楽しく演じさせて頂いたので、今後こういった明るい役ももっとやってみたいですね」
―――今回の役とご自身の共通点はありましたか?
「エチュードが凄く好きで、その場で生まれるやり取りでテンションが上がるので、田坂さんとのやり取りでは、素で言いたいことを言ったり、笑ったりしていました。なので、自分に近いというよりかは、ほぼ自分だった気がします」
―――今後どんな役柄を演じたいですか?
「『ベイビーわるきゅーれ』を観ていて、ちさととまひろの2人カッコイイな、アクションいいなと純粋に思いました。小中でダンスをやっていたので、体を動かすことは好きなんです。ヒーローものやアクション、ヤクザ映画やヤンキー映画など、人が戦う映画が好きなので、そういう役柄はいつかやってみたいです」
――――ヒーロー映画やヤクザ映画で1番好きな作品はなんですか?
「『アウトレイジ』。最近だと『孤狼の血』も好きです。あとは漫画の『ROOKIES』も好きです。今はマーベル作品にハマっていて、一気観しました。カッコ良かったです」
――――最後に本作を観る方にメッセージをお願いします。
「前作を観たファンは続編を待っていたと思います。さらにパワーアップした、変わらぬ2人を見ることができ、一ファンとしてこの映画を心の底から応援したいという気持ちです。自分が出演したからというわけではなく、『2が出たよ』とみんなに報告したい気持ちが強いです。是非皆さんに観て頂きたいです!」
【作品概要】
『ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー』
髙石あかり 伊澤彩織
水石亜飛夢 中井友望 飛永 翼(ラバーガール)
橋野純平 安倍 乙 / 新しい学校のリーダーズ / 渡辺 哲
丞威 濱田龍臣
監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介
配給・宣伝:渋谷プロダクション
©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会
公式サイト
公式Twitter
3月24日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開
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