すでに大物俳優の風格…。俳優・目黒蓮の凄さとは?
この「背中」が、実に貫禄があり、男性から見てもゾクッとする色気がある。それを証明するように、清霞の部下からも「抱きつきたい背中ですよね」というセリフが発せられる。顔の芝居だけが演技ではない。それを見事に体現する目黒蓮は、若干26歳にして、すでに大物俳優の風格を漂わせている。
物語の続きを見ていこう。紆余曲折あり、美世は齊森家に再び連れ戻されてしまうハメに。彼女は「夢見の才」という異能を実は持っており、さらにその力によっていつかは自らを滅ぼしてしまうことが判明するのだ。この辺りは少々複雑な展開なので、目をこらして観ていただきたいところ。
中盤では、清霞が軍の内部で知り合った鶴木家の御曹司にして美世の従兄弟である、鶴木新(渡邊圭祐)という人物が登場する。そして、クライマックスでは、従兄弟ではあるが美世に恋をしてしまう新と清霞とのバトルシーンが描かれる。
お互い、刀などの武器も使うが、雷や幻覚といった「異能」を発動させるなど、怒涛の展開。このシーンは、それまでの純愛パートとは異なり、対戦型ゲームを眺めるような感覚で楽しめばいいだろう。
(文・ZAKKY)