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「全ての命を諦めない」
音羽の信念に触れスタンスを変える鴨居の行動がアツい

仲里依紗【Getty Images】
主人公喜多見の妻千晶を演じた仲里依紗Getty Images

音羽はTOKYO MERのやり方に全面的に賛成するわけではないが、待っていては救えない命もあると鴨居に告げる。音羽は喜多見の姿に影響を受けていたのだ。

そして音羽は、TOKYO MERの「死者ゼロ」「全ての命を諦めない」という信念を語る。これは全ての人が平等に医療を受けられる国にしたいという音羽の信念と重なるものだ。

涼香の死によってTOKYO MERが掲げた理想は打ち砕かれたが、TOKYO MERはそれでもその理想を捨てずに挑戦し続けている。

音羽は、経済格差によって優先される命とそうではない命が選別されて母を奪われ、思いを寄せていた涼香の命は理不尽なテロによって奪われた。

だからこそ、無謀にも思えるTOKYO MERのやり方にこそ、日本の医療を変える希望があると信じている。だからこそ、「TOKYO MERには夢を賭ける価値がある」と、音羽は鴨居に告げたのだ。

鴨居はこの言葉を受けて「待っていては救えない命がある」という考えを変える。鴨居もまた、ずっと音羽への思いを断ち切れずにいた。そんな音羽が夢を賭けた相手なら信じようと、迷いが消える。そして音羽自身もTOKYO MERのユニフォームを身に纏い「人の命を救ってきます」と言い残し現場へと戻っていく。

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