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世界三大映画祭制覇へ…。濱口竜介監督、新作『悪は存在しない』に続く最新作『GIFT(ギフト)』がゲント映画祭にて上映決定

text by 編集部

今年のヴェネチア国際映画祭は、過去最高のライナップと言える。ウェス・アンダーソン監督『奇才ヘンリー・シュガーの物語』、ソフィア・コッポラ監督『プリシラ』など。その中でも注目は、コンペティション部門でワールドプレミアが決定した濱口竜介監督の映画『悪は存在しない』だ。今回は、米IMDbを参考に、その詳細を確認していく。

濱口竜介監督、世界3大映画祭制覇へ

写真映画チャンネル

濱口竜介監督が製作した映画『偶然と想像』(2021)は、ベルリン映画祭で審査員大賞、映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)が同年、カンヌ映画祭で邦画初の脚本賞を受賞した。

今回、ヴェネチア映画祭コンペティション部門に彼の作品が新しく出品されたことで、世界3大映画祭、全てに出品されたこととなった。その作品が、映画『悪は存在しない』だ。

本作は、映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)で、顔合わせした濱口竜介監督と、シンガーソングライターで、映画音楽作曲家の石橋英子による共同企画作品となった。8月30日(水)に開幕する第80回ベネチア国際映画祭でのワールドプレミアには、濱口監督、石橋英子の他、出演者の大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁らが参加予定となっている。

また、ベルギーで開催されるゲント国際映画祭にて、サイレント映画『GIFT(ギフト)』を10月18日に初上映し、それ以降、石橋によるライブ・パフォーマンスと共に世界各地で上映が予定されていると発表されたようだ。この作品は、濱口監督の新作長編映画である『悪は存在しない』と、連動して開発された作品で、共通の映像素材から製作された、石橋英子の音楽ライブ映画となっているようだ。

名作を輩出する濱口竜介監督の作品から、今後も目が離せなさそうだ。

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