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映画「ドライブ・マイ・カー」世界的高評価の理由は? 村上春樹の原作を換骨奪胎した驚異の脚本術<あらすじ 考察 解説>

text by 編集部
映画『ドライブ・マイ・カー』イラスト:naomi.k

映画『ドライブ・マイ・カー』イラスト:naomi.k

ドライブ・マイ・カー

3.5
原題:
ドライブ・マイ・カー
製作年:
2021年(日本)
監督:
濱口竜介
脚本:
濱口竜介, 大江崇允
撮影:
四宮秀俊
音楽:
石橋英子
配給:
ビターズ・エンド
上映時間:
179分
出演:
西島秀俊, 三浦透子, 霧島れいか, 岡田将生, 安部聡子, パク・ユリム, ジン・デヨン, ソニア・ユアン

・アカデミー賞
国際長編映画賞 受賞
作品賞 ノミネート
監督賞 ノミネート
脚色賞 ノミネート
・カンヌ国際映画祭
脚本賞(濱口竜介、大江崇允)
国際映画批評家連盟賞
エキュメニカル審査員賞
・ゴールデングローブ賞
非英語映画賞
・全米映画批評家協会賞
作品賞
監督賞
脚本賞
・ロサンゼルス映画批評家協会賞
作品賞
脚本賞
・ロンドン映画批評家協会賞
脚本賞
外国語映画賞
・日本アカデミー賞
最優秀作品賞
最優秀監督賞
最優秀脚本賞
最優秀主演男優賞(西島秀俊)
最優秀撮影賞
最優秀照明賞
最優秀録音賞
最優秀編集賞
新人俳優賞(三浦透子)

演出:
16点
脚本:
17点
配役:
16点
映像:
13点
音響:
13点

映画「ドライブ・マイ・カー」をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! カンヌ国際映画祭脚本賞、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞。主演は西島秀俊。原作を手がけたのは村上春樹。監督を手がけた濱口竜介の名前を世界に轟かせた、近年屈指の邦画の傑作。その真の魅力、そして結末とは?

(※配信に関する情報は2022年10月時点のもの)

『ドライブ・マイ・カー』 あらすじ

劇作家であり俳優の家福(西島秀俊)は、妻の音(霧島れいか)と仲睦まじく暮らしている。

人気脚本家である音の創作方法は一風変わっている。音が物語を着想するためには、家福とのセックスが必要とされる。音がベッドで口述した物語は家福によって記憶され、彼が語り直した内容を基に脚本が執筆されるのだ。

舞台の上演を終えた家福は、妻の紹介で若手俳優の高槻(岡田将生)と会う。高槻は音がシナリオを担当したドラマに出演経験があり、家福に尊敬の念を抱いている。

ある日、家福はロシアの演劇祭から招待を受ける。音は録音テープを夫に渡し、家福を送り出す。テープには、戯曲『ワーニャおじさん』のセリフが音の声で吹き込まれてある。家福は愛車「サーブ900」の車内でテープを再生し、妻の声に合わせて、セリフの練習に励むのだった。

空港に着いたものの、天候不良のためロシア行きの便は欠航。仕方なく家に引き返すと、音が見知らぬ男とセックスをしているところを目撃してしまう。家福は音と男に気付かれないようにこっそり家を出る。その夜、家福は音とモニター越しに会話をするが、妻の様子はいつもと変わらないように見える。

ロシアでの演劇祭を終え、帰国した家福。音は出勤前の家福を呼び止めると、「今夜話したいことがある」と言う。夜遅く、家福が帰宅すると音は床に倒れている。家福は慌てて駆け寄るも時すでに遅し。急性クモ膜下出血で音は帰らぬ人となった…。

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