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地上波では放送できないレベル…! 藤原竜也出演映画おすすめ5選【殺気あふれる狂った演技が堪能できる作品だけをセレクト】

text by 編集部
俳優の藤原竜也
Getty Images

演技の上手い俳優、アクションを得意とする俳優、コメディセンスに富んだ俳優…。優れた資質をもった役者がごまんといる中、藤原竜也ほど“殺気”にみちた演技で観る者を圧倒する俳優はいないだろう。殺し合いにのぞむ高校生、新興宗教の教祖、児童殺害犯…。今回は、藤原竜也の鬼迫の演技が堪能できる作品を5本セレクトした。

【藤原竜也 プロフィール】

Getty Images

1982年生まれ。埼玉県秩父市出身。1997年に若干15歳にして、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』主役オーディションでグランプリを獲得。蜷川の秘蔵っ子として数多の舞台に出演し、芝居の研鑽(けんさん)を積む。2000年には巨匠・深作欣二監督作品『バトル・ロワイアル』で映画初出演にして、初主演。その後も、持ち前のバネのような身体能力と芯のある眼差しを活かし、映画、舞台、テレビを中心に活躍。日本映画界をリードする俳優の1人である。

若者の怒りを体当たりで表現し
暴力映画を青春映画の名作に昇華

『バトル・ロワイアル』(2000)


出典:amazon

監督:深作欣二
原作:高見広春
脚本:深作健太
キャスト:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけし

【作品内容】

城岩学園中学3年B組の生徒たちは、修学旅行のためにバスに乗ったはずが催眠ガスで眠らされ、無人島に連れてこられるハメに。目を覚ますと、彼らの前には元担任のキタノ(ビートたけし)の姿。「みなさんに今から殺し合いをしてもらいます」。キタノの号令とともに、狂気のデスゲームがスタートするのだが…。

原作は高見広春による同名小説。監督は『仁義なき戦い』をはじめ、数々の暴力映画の名作を手がけてきた深作欣二。中学生どうしが国家命令により殺し合いをするという衝撃的な内容のため、公開当時、国会で規制をめぐる議論を巻き起こした。クエンティン・タランティーノをはじめ、世界各国に熱狂的なファンをもつ、カルト映画の傑作。藤原竜也は3年B組の生徒である、主人公・七原秋也を熱演している。

【注目ポイント】

社会現象を巻き起こした「デスゲームもの」の草分け的作品だが、藤原竜也演じる主人公は優等生である。狂気的な芝居という点では、殺し合いを取り仕切る元担任教師を演じたビートたけしや、シリアルキラー然とした不良生徒役の安藤政信、柴咲コウに目がいくだろう。

とはいえ、元担任のキタノに親友を殺され、顔を真っ赤にしながら怒りの眼差しを向ける姿はまさに圧巻。ビートたけしと対峙するシーンは後半にも用意されており、一歩も引かない気迫の演技を披露している。

クラスメイトが次々と命を落としていくのを目の当たりにして、泣き叫ぶシーンが多く描かれているが、下品さはなく、感情を押しつけるような芝居には一切見えない。

その叫びは目の前の惨劇に対するリアクションであることを超えて、大人によって理不尽な生を強いられた若者の普遍的な怒りを表しているようである。『バトル・ロワイアル』が暴力映画の名作であると同時に、第一級の青春映画となったのは、藤原竜也のスケールの大きい芝居に拠るところが大きいのではないだろうか。

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