第3話『騒霊ぐ(さわぐ)/消えた夫と幽霊の棲む黒い家!』
珍しく湯川から呼び出しを受けた薫は、彼の教え子である村瀬健介(林剛史)の姉・弥生(広末涼子)から相談をうける。弥生によると、夫の直樹(渡辺裕樹)と1週間以上連絡がとれず、事件に巻き込まれた可能性が高いという。
失踪当日、直樹は、親しい仲であるひとり暮らしの老婆・高野ヒデ(森康子)の家に行ったはず。弥生がヒデの家を訪ねたところ、家には高野昌明(甲本雅裕)ら4人の男女が住んでおり、毎晩同じ時間に外出することがわかった。さらに、4人が外出した直後に、家の中からは異様な物音がするという。
内海は弥生とともにヒデの家を訪れるが、直樹の姿はない。すると、突然家中が激しく揺れ出し、2人はポルターガイストを体験。果たして湯川は、謎の家の秘密を解き明かすことはできるのか?
ポルターガイストの謎を解くカギは床下のマンホールにあり!
弥生と内海が体験した地震でもないのに家中が揺れるポルターガイスト。実は、家の真下にあるマンホールの水が、近くの工場から流れてくる熱水と混ざり、ブルブルと振動することに原因があった。
なぜ突然そんなことが起こりはじめたのか。それは、ヒデの家に住む4人の男女がふとした弾みで直樹殺害に加担し、死体を床下に埋めたことに原因があった。死体を埋めたことで、マンホールの配置が変わったのだ。4人は物理的な振動現象を、直樹を殺したことによる祟りだと錯覚。毎晩決まった時間に起こる振動を恐れ、数珠を携え4人そろって出かけることが日課となっていたのだった。