第5話『絞殺(しめ)る/火の玉の謎と完全なる密室殺人』
都内のホテルでペンション経営者の矢島(岡本光太郎)遺体が発見された。男は何者かの手によって睡眠薬で眠らされ、絞殺されたようだ。しかし、男がチェックインして殺されるまでの間、部屋の外では配線工事が行われており、人の出入りは確認されていない。
完全なる密室殺人である。さらに不思議なことに、事件当日、ホテルの向かいにあるビルの従業員は、矢島の部屋で火の玉を目撃していた。矢島には直近の数カ月で複数の生命保険に加入しており、受取人である妻・貴子(水野美紀)に疑いがかけられるが、事件当日、貴子にはアリバイがあった。事件に興味をもった湯川が、解決に乗り出すのだが…。
被害者は他殺に見せかけて自殺していた!
第5話で描かれた事件では、被害者が他殺に見せかけて、自殺をしていた。保険金をおろすことで、家族を守るためである。矢島はアーチェリーの弦を首に巻き付けた状態でベッドに横たわり、“半田ごて”で弦を焼き切ることによって、自身の首を絞めたのだった。謎の火の玉の正体は、弦が切れるときに生じた閃光であった。