映画「花束みたいな恋をした」麦と絹の破局の決め手とは? 共感指数100%の恋愛映画<あらすじ 解説 考察 キャスト>
映画『花束みたいな恋をした』イラスト:naomi.k
花束みたいな恋をした
第13回TAMA映画賞
・特別賞
・最優秀男優賞 - 菅田将暉
・最優秀女優賞 - 有村架純
第45回日本アカデミー賞
・最優秀主演女優賞 - 有村架純
・優秀主演男優賞 - 菅田将暉
・優秀音楽賞 - 大友良英
第31回日本映画プロフェッショナル大賞
・特別賞 - 孫家邦(プロデューサー)
- 演出:
- 14点
- 脚本:
- 16点
- 配役:
- 13点
- 映像:
- 12点
- 音響:
- 11点
映画「花束みたいな恋をした」をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! 菅田将暉×有村架純共演による近年屈指の恋愛映画の話題作を評価、採点、レビュー。他にもオダギリジョー、清原果耶らが出演。老若男女に熱狂的に支持される本作の真の魅力、そしてその結末とは?
(※配信に関する情報は2022年9月時点のもの)
「花束みたいな恋をした」 あらすじ
時は2020年、場所は都内のカフェ。付き合い立てと思しき若いカップルが、イヤホンを共有し、音楽を聴いている。その様子を見た青年・山音麦(菅田将暉)は、連れの女性に対し「あの2人は音楽が好きじゃない。片方ずつで聴いたらそれはもう別の曲なんだよ」と文句を垂れている。
一方、別の席に座る八谷絹(有村架純)も、連れの男性に対し「あの2人は音楽がわかっていない」とグチる。「同じ音楽を聴きたいのなら、それぞれのスマホで同時に再生すればいい」。
麦と絹は、カップルに「正しい音楽の聴き方」を教えてあげるため、同じタイミングで席を立つが、お互いの顔を見るなり、バツが悪そうに席に戻った。
5年前。女子大生の絹は、気になっていた同級生の男性と街中でパッタリ出会い、ディナ―を共にする。しかし、男性は絹に興味がなく、食事を終えると「友達が待っているから」と足早に去ってしまう。
一方、絹とは違う大学に通う麦は、飲み会に顔を出すが、意中の女子がおらず、白けて中座。終電に乗るため、明大前駅のホームに駆け込むが、乗り損ねてしまう。ホームには同じく終電を逃した若者が3人おり、その中には絹もいる。
終電を逃した4人は近所の居酒屋で時間を潰すことに。居酒屋には映画監督の押井守(本人)が居合わせており、麦はそれを同席者に伝えるが、あまりピンと来ていない様子。4人の会話は盛り上がらず、すぐにお開きになる。
解散間際。絹は麦に対し「私も押井守に気付いていた」と告げる。麦と絹は意気投合し、2人だけで飲み直すのだった。
映画、音楽、文学の好みがよく似通っている2人は、デートを重ねるたびに互いへの思いを強めていく。3回目のデートでカフェに入店した2人は、1つのイヤホンで同じ音楽を聴く。
すると、近くの席の男性から「君ら、音楽好きじゃないな」と1時間にも渡り、説教を受けてしまう。その日、麦は意を決して絹にプロポーズ。絹は笑顔で応え、2人は信号待ちの間に熱いキスをかわすのだった…。