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現代日本映画を代表するプロデューサー・川村元気

©2024「四月になれば彼女は」製作委員会
©2024四月になれば彼女は製作委員会

川村元気は2005年の『電車男』でプロデューサーデビューし、いきなりヒットを記録。

以降『告白』(2010)、『悪人』(2010)といった作品で国内の賞レースを賑わせ、『君の名は。』(2016)以降の新海誠監督作品や、細田守監督の『バケモノの子』(2015)以降の作品などの大ヒット作をプロデュース。昨年は是枝裕和監督の『怪物』(2023)を手掛けている。

国内はもとより海外でも受賞歴が豊富で、2010年には米ハリウッド・リポーター誌の“Next Generation Asia 2010”にプロデューサーとして選出されている。

現代日本映画を代表するプロデューサーとして名を馳せる一方、小説家、絵本作家、脚本家としての顔も持っている。

2012年に小説『世界から猫が消えたなら』で作家デビューすると、以降『億男』(2014)、『百花』(2019)、『神曲』(2021)といった作品を発表。『世界から猫が消えたなら』から『百花』までの作品はすべて映画化され、映画『百花』(2022)に関しては川村元気自身がメガホンを取っている。

ちなみに映画化に際しては、単なる偶然なのか、川村の意向が反映されてなのか、佐藤健の主演率が高い(『世界から猫が消えたなら』(2016)、『億男』(2018)、『四月になれば彼女は』(2024)と映画化された4作品のうち3作品に主演)。

小説で扱われているテーマは、恋愛や不思議な友情、歪な親子愛、アルツハイマー型認知症などバラバラだ。ただ、全ての作品を通して見ると、恋人、友人、親子など”1対1”の関係性の物語に収束する構造を持っているのが共通項と言えるだろう。

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