ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「役者業は人生そのもの」映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』出演・小倉史也、単独インタビュー » Page 4

「人生そのものなので、役者っていうのは」
役者は見られることで“人生を試されている”

写真:武馬怜子 ヘアメイク:安藤メイ、スタイリスト:長谷川礼
写真武馬怜子 ヘアメイク安藤メイスタイリスト長谷川礼

――今回、同世代の役者さんと共演して、間近でお芝居に触れて刺激を受けたのではないでしょうか。鈴鹿さん、奥平さんそれぞれのお芝居に触れてどんなことを感じましたか?

「めちゃめちゃ刺激を受けましたね。元々お2人の過去の出演作を観ていて『すげー奴がいるな!』と意識していた部分があったんです。今回がっつり共演して思ったのは、2人ともそれぞれ別のスタイルを確立しているということ。鈴鹿さんは凄くストイックなタイプ。『次のシーンはこうだから、このシーンはこうじゃなきゃ』と、繋がりを大事にしてお芝居をされる方で。それによって生み出される繊細さと爆発力が素晴らしくて、影響を受けまくりました。特に、学校のシーンとか試合中のシーンでは、亘の個性を引き出してくれたなと思います。

撮影時、奥平くんはまだ19歳でした。過去の出演作を観て『大人っぽいな』という印象を持っていたんですけど、実際に会うと年相応な部分もある、好奇心旺盛な青年で。彼が凄いのは心の底からお芝居を楽しんでいるところです。そこは本当に僕も見習いたいなって強く思いましたね」

――奥平さんは子供達との共演シーンも多かったですが、驚くほど馴染んでいましたね。本作は遊ぶこと、それと同時に「熱中する」こともテーマになっていると思いました。小倉さんが、「今、熱中しているな」と感じる瞬間ってどんな時ですか?

「お芝居もそうですし、誰かと好きなことについて話す時もそうですし、ダンスをする時もそうですけど、そういう時、僕はすごく体に現れるというか、鳥肌がバーって立つんです。そういう体の変化に気付く時、『自分、今、熱中しているわ』って感じますね」

――改めて今回、久しぶりに映画にご出演されたわけですが、役者という職業の醍醐味、面白さをどういう風に感じていますか?

「人生そのものなので、役者っていうのは。他の誰かが演じるようなやり方で、キャラクターを演じていても面白くない。役者としてお客さんに見てもらう時、“人生を試されている”という感覚があって、それはプレッシャーでもあるけど、それと同時に面白い部分だと思います」

(取材・文:山田剛志)

【作品情報】
出演:奥平大兼、鈴鹿央士、山下リオ、小倉史也、花瀬琴音、斉藤陽一郎、唯野未歩子、冨樫 真、山田キヌヲ / 三浦誠己
監督:古厩智之 脚本:櫻井 剛 音楽:遠藤浩二
主題歌:Cody・Lee(李)「イエロー」(Ki/oon Music)
協賛:コーユーイノテックス 岡谷エレクトロニクス ジャックス 制作プロダクション:ザフール
制作協力:吉本興業 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 製作:サードウェーブ ハピネットファントム・スタジオ
©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
公式サイト
公式X
公式Instagram

【関連記事】
「勝つでも負けるでもなく遊ぶ」映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』古厩智之監督、単独インタビュー
「全シーン『心で泣いてくれ』と言われた」映画『i ai』主演・富田健太郎、単独インタビュー。マヒトゥ監督に分身を託されて
「高良健吾さんは直観的に理解してくださった」映画『罪と悪』齊藤勇起監督単独インタビュー。映画デビュー作を語る

1 2 3 4