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「声優の存在よりもキャラクターが大事」
声優という仕事を目指したきっかけ

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会 
©金城宗幸三宮宏太ノ村優介講談社劇場版ブルーロック製作委員会

ーー斬鉄のシーンの中で、好きなシーンや心に残っている描写はありますか?

「『チェキラポイント』ですか? それはバカの矜持を語るシーンですね。バカのプライド。バカなりの矜持。みんな『斬鉄くんごめんなさい』って思いますよ! あとは、シュートシーンですかね。あと、原作を読んでいる人ならわかると思いますが『俺のテリトリーからのレンジでチン』ですね」

ーー声優という職業を目指したきっかけなどをお聞きできれば幸いです。元々声優志望でしたか?

「小学生の時は、まだ声優という職業が世の中に認知されていなかったので、これはダメだと思って小6の時、一瞬だけ料理人になろうと思いました」

――声優を目指されたきっかけはなんだったのでしょうか。

「『ドラえもん』(1979〜/テレビ朝日)ですかね。毎日藤子不二雄のアニメがやっていましたし。あとは『魔神英雄伝ワタル』(1988〜1989/日本テレビ)っていうアニメが好きで、そこからアニメのことを色々と調べるようになりました。

そこで、声優という職業があること知り、そのキャラクターたちが別の作品でも声を当てていることに、『そんな仕事があるんだ! 面白い!』 って思ったんです。それが小5ぐらいの時です。

しずかちゃんとわかめちゃんの声が一緒っていうのを、大人になってから気づいて衝撃だったんですよ。それぐらい名前というか、声優の存在よりもキャラクターが大事なんだと思いますし、だからキャラクターが愛されることが、何より嬉しいですね」

ーー話は飛びますが、興津さんのプロフィールにあった、『趣味:妖怪』が気になりました。子供の頃からお好きでしたか? 特にお好きなアニメはなんですか?

「大好きでした。特に好きなのは、水木しげる先生の『宇宙卵』(『週刊ポスト』/小学館)っていう話です。『コケカキイキイ』(『週刊漫画サンデー』/実業之日本社)とかも大体好きです」

ーーではもし、水木しげる先生の『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに出演するとしたら、演じたい妖怪はいますか?

「高校生になった、『その後のゲゲゲの鬼太郎』(扶桑社文庫)っていうのがあって、その大人になった鬼太郎を演じたいです。今は、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023)が公開されているので、鬼太郎のお父さんが人気ですけど、高校生になった鬼太郎は、野球部とか相撲部に入ったりするんです。これがなかなか下品なんですよ!

ちなみに今おすすめした漫画の『宇宙卵』も『コケカキイキイ』も結構下品です(笑)でも、真理が詰まっています」

ーー最後になりますが、興津さんから見て『ブルーロック』という物語の魅力はなんですか?

「エゴとエゴがぶつかることによって、生まれる美しい形。それがサッカー!」

(取材・文:タナカシカ)

【作品情報】

キャスト:島﨑信長、内田雄馬、興津和幸、浦 和希、海渡 翼、小野友樹、斉藤壮馬、諏訪部順一、内山昂輝、木村 昴、神谷浩史
原作:金城宗幸、漫画:三宮宏太、キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社「別冊少年マガジン」連載)
監督:石川俊介、構成・脚本:岸本 卓、ストーリー監修:金城宗幸、音楽:村山☆潤、アニメーション制作:エイトビット、配給:バンダイナムコフィルムワークス
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
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