アントニオ猪木の偉大さとは…？数々の伝説が蘇るドキュメンタリー映画『アントニオ猪木を探して』徹底考察＆レビュー

困難にぶち当たった時には自分の中の”猪木”を呼び覚ませ

政治家としての活動期間は長くはなかったが、“国会に卍固め”のキャッチフレーズとともに、強烈な印象を残したことは間違いない。

最後に、ナレーションと主題歌を福山雅治が担当しているのだが、単なるファンなのか？と思いきや、意外な接点があることがエンドロールで示されている。

コロナ禍が去り、株価も上がる続け、表向きには景気が回復しているように見えるが、今の日本には、どこかネガティブな空気が世の中を覆っているように感じているのは筆者だけだろうか。日本人が皆、自信を失っているようにも感じる。

いったい何が足りないのか…。そう、現在の日本には“猪木”が足りないのだ。

死の直前まで「元気があれば何でもできる！」と、メッセージを放ち続けてきた猪木。そのバイタリティーが今の日本人にあるのか。

何かに疲れた時、困難にブチ当たった時、自分の中にある“猪木”を呼び覚まし、自らに「元気ですかーー！！」と気合を入れてみようか。そんな気持ちで席を立った。

（文・寺島武志）

【作品情報】

出演：アントニオ猪木、有田哲平、海野翔太、オカダ・カズチカ、神田伯山、棚橋弘至、藤波辰爾、藤原喜明、安田顕、田口隆祐、後藤洋央紀
ナレーション：福山雅治
プロデューサー：筒井竜平若林雄介
監督：和田圭介三原光尋
製作：「アントニオ猪木をさがして」製作委員会
配給：ギャガ
公式サイト
Ⓒ2023 映画「アントニオ猪木をさがして」製作委員会

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猪木愛にあふれたドキュメンタリー映画『アントニオ猪木を探して』を多方面から解説&評価

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