映画では“容赦ない”ダークなキャラクターを演じる
今回、無邪気な笑顔と無軌道な行動のギャップが特徴のジョーを演じたのは、アイドルグループHey! Say! JUMPの山田涼介。
山田はHey! Say! JUMPとしての活動に加えて、早くからテレビドラマで活躍してきたメンバーのひとり。2007年放送の連続ドラマ『探偵学園Q』(日本テレビ系)天草流役で連続ドラマ初出演以降、彼らの所属事務所で脈々と受け継がれるドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)シリーズで金田一一役を、そして2010年1月期放送のドラマ『左目探偵EYE』(日本テレビ系)では連続ドラマ単独初主演を果たした。
先日、10月2日にフジテレビ系で映画『暗殺教室』(映画公開は2015年3月)が放送されていたが、山田は主演の潮田渚役として、公開当時21歳で中学生役を演じた。同作は映画初主演作であり、さらには第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞したメモリアルな一作。学園×暗殺という相容れない設定の『暗殺教室』のように、学園を舞台に、それもミステリアスな展開を含んだ作品に出演しているのも山田の傾向といえよう。
また同じ2015年11月には、伊坂幸太郎の小説を原作にした映画『グラスホッパー』で、ナイフ使いの天才、殺し屋・蝉を演じた。潮田渚役からは一転、驚異的な身体能力を持つものの心に闇を抱える複雑なキャラクターを演じた。
ドラマでのイメージとは異なり、映画では守りに入ることなく、“容赦ない”というほどにダークなキャラクターにも挑戦している。