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ギタリストとしての魅力も余すところなく捉える

福山雅治
福山雅治Getty Images

間髪入れずに、『暗闇の中で飛べ』『雫 -ZERO-』『BEAUTIFUL DAY』へと続く。ここまでで、改めて認識し、読者諸氏たちにも、今更ながらに声を大にして伝えたいことがある。

それは、福山雅治は本当にギターが上手いということだ。生粋のミュージシャン気質であることが、ギターのプレイ、音色を聴いているだけでわかる。ピック弾きだけでなく、フィンガーピッキング(しかも、全指を駆使しての)も軽やかにこなす。

「天は二物を与えず」とは言うが、二物どころか、三物も四物も持っている男が、福山雅治なのだ。もちろん、ご本人の弛まぬ努力が成しえた所業であることは、言うまでもないのだが。

さらに、言及したいことは、女性観客からの黄色い声援をかき消すように、男性観客からの野太い声援が多いということだ。かつて、「男性限定LIVE」も慣行したことがあり、男性ファンからも確固たる支持を得ていることを世に知らしめた、福山。

本作では、そんな、男も惚れる男・福山雅治を縦横無尽の多角度的なカメラワークで捉えているところも、本作の魅力である。

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