舞台版『変な家』を妄想してみる
もし、原作に忠実に『変な家』が映画化されていたら、会話劇に軸足を置いたミステリーホラーになっていただろう。「見えない部分」を観客の想像力に委ね、演者たちの会話でぐいぐい引き込んでいくタイプの映画になっていた気がする。
ということを踏まえると、『変な家』はとても演劇的な題材なのではないだろうか。舞台の真ん中には小さなテーブルと向かい合う椅子。
そこに座った雨宮と栗原が物件について議論する。舞台上部のスクリーンには、常に二人が見ている間取り図が映されていて、観客は固唾を飲んでそれを見ながら、二人の会話に聞き入る…。
え、なんかめちゃくちゃ面白そうじゃないですか? キャストはそのままで、是非、舞台化してほしい。