豪華なトリプル主演に期待大
『VIVANT』でのノコル役で存在感を示したばかりの二宮和也、上映中の映画『沈黙の艦隊』で主人公・海江田四郎の怪演ぶりが話題の大沢たかお、12年ぶりに地上波連ドラ出演を果たした中谷美紀が、全員月9初主演という形で顔を揃えるとあって、否が応でも、ドラマファンからの期待の声は高まっていた。
脚本を担当したのは、『翔んで埼玉』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した徳永友一氏。テレビドラマでも数々の作品を手掛けたヒットメーカーだ。
物語は2023年12月23日、午後11時30分の横浜の公園で銃殺事件が発生する。その一角で記憶を失って倒れていた男・勝呂寺誠司(二宮和也)が目を覚ますと、横には死体が…。
そして何者から電話がかかってくる。電話先の男から「今すぐその場から離れろ」と言われ、ワケの分からないまま、誠司は逃亡する。
一方、老舗レストラン「葵亭」のオーナーシェフで、クリスマスイブの準備に忙しい立葵時生(大沢たかお)の店の厨房に、勝呂寺が侵入。捕らえようと後を追った際、立葵はつまずき、3代に渡って受け継いできた秘伝のデミグラスソースが入った鍋をひっくり返してしまう。
事件を受け、神奈川県警は捜査一課主任警部補の狩宮カレン(松本若菜)らを筆頭に捜査を開始するが、なぜか現場にいち早く到着していたのは、警視庁組織犯罪対策部の蜜谷満作(江口洋介)だった。凄腕刑事でありながら、一方で掴んだネタをエサに暴力団をゆするといった悪い噂のある男だ。
勝呂寺を迎えに来た、国際犯罪組織「アネモネ」を率いる笛花ミズキ(中川大志)は、その日に大規模な薬物取引の予定があったことを明かし、記憶を失っている勝呂寺に、事の顛末を説明。その上で死んだ男は、その情報を警察に漏らした榊原という男であったことを明かす。