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『アウトレイジ』【ネタバレあり】あらすじ

三浦友和
三浦友和Getty images

後日、大友組に村瀬組の若頭の木村(中野英雄)がお詫びに来るが、飯塚はヤクザのケジメとして指を一本落とし、木村は激怒した大友にカッターナイフで顔を切り裂かれる。

こうしたことから、山王会内部や池元などの思惑に振り回される形で村瀬組と大友組は抗争になる。最終的には歯医者で治療を受けていた村瀬を大友が襲撃し、口の中に大怪我をさせた。食事をとることも話すこともできなくなった村瀬は、池元や加藤にカタギに戻ることを勧められてヤクザを引退し、村瀬組も解散。

村瀬組のシマを引き継いだ大友は、英語が得意な大友組の組員・石原(加瀬亮)を使ってグバナン共和国の在日大使(ハーシェル・ペッパース)をハニートラップにはめると、在日グバナン共和国大使館内に闇カジノを作らせた。この闇カジノは大成功し大友組のシノギは大きくなるが、池元に目をつけられて金をせびられる。

石原にはめられたグバナン大使は、自分が騙されていたことに気づくと、石原にカジノ収入の手数料を20%から50%へ変更するように要求し、断れば警察へ行くと抗議した。これに対し石原は、大使を蛇のいる風呂に閉じ込め、無理やり20%のままでいいと承諾させた。

そんな中、引退した村瀬が大友組のシマで麻薬を売っていることが発覚すると、池元は大友に村瀬を始末するようほのめかした。大友は渋々、サウナに入っていた村瀬を射殺したが、警察沙汰になると関内は池元に指示し、大友組を破門した。

大友は激怒したが、ケジメとして左手の小指を詰めて関内に許しを請う。しかし関内は大友組の破門を池元の独断であると嘘をつき、池元を殺すようにそそのかす。大友はカジノに入り浸っていた池元を拉致すると、暴行の末に射殺。

関内は大友組が運営する闇カジノの利権を我が物にしようと企んでおり、池元組の若頭・小沢(杉本哲太)に「組を継ぎたければ親の仇を討て」と煽り、大友組と池元組の抗争を仕組んだ。小沢は次々に大友組の組員を殺害していき、追い詰められた大友は悪徳マル暴の片岡(小日向文世)に説得されて自首した。

こうして抗争は終結し、小沢は関内の元に挨拶に向かうが加藤に射殺されてしまう。さらに加藤は関内を射殺すると、その拳銃を小沢に持たせて罪をなすりつけた。

刑務所に入った大友は殺されずに済んだと思いきや、先に服役していた木村に刺される。

加藤は山王会の会長に就任した。抗争の中大友組を裏切った石原は加藤の側近として「山王会の金庫番」と呼ばれていた。加藤と石原の元に片岡がやってくると、自身の後任の山本(貴山侑哉)を連れて、大友が木村に殺されたことを報告するのであった。

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