映画『風立ちぬ』【ネタバレあり】あらすじ
プロジェクト失敗の責任を背負い込み、落ち込む二郎。気を養うために田舎の避暑地へ身を移したところ、偶然菜穂子と再会する。菜穂子との交流によって気を持ち直した二郎は、彼女に婚約を申し込む。
菜穂子は結核を患っていることを告白するが、二郎の意志は固い。2人は病気が治癒したら結婚しようと誓い合うのだった。
菜穂子の病態は日々悪化し、田舎の病院に入ることに。仕事に復帰した二郎は、彼女と離れて暮らすことを余儀なくされる。
文通で心を通わせ合う2人。菜穂子はいても経ってもいられず、二郎に会うため病院を抜け出す。病魔は菜穂子の体を蝕んでいく。
残された時間が少ないと悟った二郎は、上司・黒川(西村雅彦)の別宅を借りて、2人で生活することを決意。2人は黒川の家で結婚式を挙げ、晴れて夫婦となるのだった。
二郎は仕事に精を出し、新型戦闘機「零」の完成まであとわずか。飛行試験が行われる日の朝。菜穂子は二郎と口づけを交わし、試験成功を祈って彼を送り出す。
菜穂子はみずからの死期を悟り、二郎や面倒を見てくれている黒川の妻(大竹しのぶ)に黙って、病院に戻る。その頃、「零」の飛行試験は無事成功。二郎は努力の末にやっと夢を叶えるのだった。
戦争は日本の敗北で終わりを遂げた。壮年になった二郎の夢にカプローニが現れる。二郎はカプローニに対し、沢山の「零」戦闘機」が戦地に向かったきり戻ってこなかった、と嘆く。
すると、そこに菜穂子が現れる。菜穂子は二郎に向けて「あなた、生きて」と声をかけ、その言葉を聞いた二郎は生きる気力を取り戻すのだった。