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『竜とそばかすの姫』【ネタバレあり】あらすじ

プロデューサーの齋藤優一郎(左)と監督の細田守(右)【Getty Images】
プロデューサーの齋藤優一郎左と監督の細田守右Getty Images

すずは急いで仮想空間に入り、「ベル」となって竜の救出に向かう。ベルは竜に対し「一緒に逃げよう」と告げるが、竜はそれに応えず、「U」の世界から消えてしまうのだった。

すずは「U」における竜の振る舞いには何か深い理由があるはずだと考え、ヒロちゃんと協力して竜の正体探しに奔走する。ネットで情報収集をしていると、「トモ」という名の少年にたどり着いた。

トモは、かつてベルが竜に歌って聞かせた曲を、動画サイトにアップしていたのだ。調べを進めると、トモが父親から虐待を受けていること、トモの兄・ケイが弟を庇っていることが判明。竜の正体はケイであった。

すずはケイに連絡し、自身が「ベル」であると告げるが、信じてくれない。しのぶ君は、心を悩ませるすずに対し「Uの中で正体を明かせば、嘘をついていないと信じてくれるはず」と助言する。

すずは「U」の世界に入ると、ジャスティンと接触。みずから「アンベイル」を受けると、全てのユーザーに正体をさらけ出し、素顔で自曲を歌い上げる。その姿を見たトモの言葉によって、ケイはすずが「ベル」の正体であることを理解した。

ケイは何とかしてすずとコンタクトを取ろうとするが、父によってネットが切断され、SOSを出せないでいる。一方のすずはケイを助けるために、夜行バスに乗って東京へ向かう。ケイの居所はしのぶ君やヒロちゃんの協力によってすでにわかっている。すずの父は心配をしつつも、快く娘を送り出した。

その頃、ケイとトモは父親の暴力に耐えられず家出を決行。すずと合流するも、追ってきた父によって家に引き戻されそうになる。すずは2人の盾になり、毅然とした態度で父の振る舞いをたしなめる。父はすずの迫力に気圧され、息子たちを連れて帰るのを諦め、その場を去る。

ケイはすずに感謝し、「ベル」の歌によって救われたと語る。すずも「竜」との出会いによって、「自分を変えることができた」と告げる。ケイはすずから貰った勇気を武器に「父と闘っていく」ことを誓うのだった。

その後、すずはしのぶ君から告白され、付き合うことになった。また、不仲であった父親とも仲直りする。仮想空間での冒険を経て、すずの日常には光が差し込むのだった。

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