なぜパドリックはコルムの家を焼き払ったのか?
映画の終わりには、シボーンが島を離れ本土で図書館の仕事に就き、もっと刺激的で充実した生活を送りたいと願っていた。そのためパドリックは、ロバのジェニーを唯一の友として、耐え難いほどの孤独と悲しみを抱えていた。
そんな中、コルムが切断した指を数本パドリックの家のドアに投げつけ、ロバのジェニーがその指を誤飲し、喉に詰まらせて死んだとき、パドリックの性格が大きく変化する。激怒したパドリックは、これをきっかけに翌日には彼の家を焼き払うとコルムに告げる。
一方でコルムは、この争いを始めたことを後悔しているようで、うつ病が再発したと神父に告げる。パドリックはコルムが家の中にいるにも関わらず家を燃やし始め、コルムはそこから逃げ出す。
この行動は、和解することの望みが絶たれたことを意味しており、2人は互いに修復不可能なダメージを負ったことになる。