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復讐が復讐を呼ぶ驚愕のアクション~演出の魅力

監督を務めたパク・チャヌク
監督を務めたパクチャヌクGetty Images

本作は、『JSA』(2000)『別れる決心』(2022)で知られる韓国を代表する名匠パク・チャヌクによるアクションサスペンス。『復讐者に憐みを』『親切なクムジャさん』とともに“復讐三部作”と呼ばれている。

原作は土屋ガロンと嶺岸信明による同名のマンガ『ルーズ戦記 オールドボーイ』。主人公オ・デスを演じるのは『シュリ』で知られる韓国映画界の演技派チェ・ミンシクが演じている。

第57回カンヌ国際映画祭では、見事審査員特別グランプリを受賞した本作品。審査委員長のクエンティン・タランティーノが激賞し、「できれば最高賞のパルム・ドールを」と述べたという逸話からも分かる通り、全編が常軌を逸した復讐ストーリー展開と目を覆いたくなる残虐なバイオレンス描写であふれている。

なお、本作は「監禁された男が理由を知るために奔走する」という設定以外原作のマンガとは全く非なるもの。それもあってか公開後、原作の出版元双葉社と本作の制作会社ショー・イースト社の間に訴訟合戦が起こっている。

また、本作は2008年にスティーヴン・スピルバーグ監督、ウィル・スミス主演でリメイクされる予定だったが、こちらも訴訟により頓挫。2013年にスパイク・リー監督により改めて制作されている。「2000年代最高の映画」にも挙げられる本作だけに、訴訟の結果次第では“お蔵入り”の“可能性もあったことを考えると、なんとも複雑である。

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