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アリ・アスター監督、最新作『Beau Is Afraid(原題)』エイプリールフールに全編公開!?

text by 編集部

4月1日。アリ・アスター監督の映画『ミッドサマー』ディレクターズカット版の上映に合わせて、劇場「アラモドラフトハウスシネマ」にて、新作映画『Beau Is Afraid(原題)』の10分間独占プレビュー映像がプレミア公開。されるはずだったが、エイプリールフールの悪ふざけとしてその場で全編が公開されたようだ。今回はサプライズ上映の反響をお伝えする。

ファンびっくり まさかの全編公開!
アリ・アスター監督最新作の出来栄えは?

サプライズの舞台となったのは、全米に複数箇所ある映画劇場「アラモドラフトハウスシネマ」。4月1日はそこで『ミッドサマー』のディレクターズカット版が上映されることになっており、上映会の参加特典は、アリ・アスター監督の新作映画『Beau Is Afraid(原題)』の10分間の独占プレビューであった。

しかし、アリ・アスター監督は4月21日に公開予定の新作映画を10分間だけでなく、なんとその場で全編公開するという、映画ファンには嬉しい、エイプリルフールならではの悪ふざけを行った。上映会に参加した映画ファンや、映画批評家はTwitterで、アリ・アスター監督の最新作の大胆さに驚きの声を上げている。

映画評論家Rob Wickは、「うっとりさせられる3時間で、完全に心を奪われました」と話し、映画評論家エマニュエル・ノワゼットは、この映画を「不条理なダークユーモアが信じられないほど素敵だった」と評した。

綿密な映画論と、コメディー要素が人気となっている映画ポッドキャスト「Epic Film Guys(原題)」は、「この映画を観ている間に、観客が吐き気を催すほど、疲れるし、神経をすり減らすし、とても強烈だ」と述べ、ホラー映画ジャーナリストであるミーガン・ナヴァッロは「罪悪感と抑圧を巡る、想像力豊かでダークでコミカルな長旅だった」とTwitter に投稿。

映画評論家Ryan McQuadeは、この映画に出演している女優パティ・ルポーンに特にスポットライトを当て、彼女の演技を賞賛し、「ホアキン・フェニックスは、信じられないような素晴らしい演技を見せたが、パティ・ルポーンがこのショーを盗んだ」と述べている。

映画『Beau Is Afraid(原題)』に出演しているキャストは、ホアキン・フェニックス、パティ・ルポーン、ネイサン・レイン、パーカー・ポージー、エイミー・ライアン、ゾーイ・リスター=ジョーンズ、リチャード・カインド、マイケル・ガンドルフィーニ、カイリー・ロジャース、ヘイリー・スクワイヤー、ジュリア・アントネッリ、ドゥニ・メノーシェ、ジョー・コブデン、Armen Nahapetian。

映画スタジオ「A24」は、この映画の内容を 妄想癖のある男が、「母のもとへ帰るために壮大な旅に出る、脚本家兼監督のアリ・アスターによる、大胆で巧妙な邪悪さを持つ新作映画」とまとめている。アリ・アスター監督の新作映画『Beau Is Afraid(原題)』は4月21日にアメリカで公開。日本の配給会社であるハピネットファントム・スタジオは公式Twitterで国内でも2023年内に公開予定と明かしている。

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