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犯人は誰…? 映画『裏窓』を徹底考察。ヒッチコックの代表作にしてサスペンス映画の金字塔。ラストの意味と真相を深掘り解説

text by 編集部
映画『裏窓』のワンシーン。カメラを構えているのは主役を演じるジェームズ・スチュアート

映画『裏窓』のワンシーン。カメラを構えているのは主役を演じるジェームズ・スチュアート【Getty Images】

裏窓

4

第20回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 主演女優賞(グレース・ケリー)

演出:
18点
脚本:
16点
配役:
16点
映像:
15点
音響:
14点

映画『裏窓』をあらすじ(ネタバレ)、演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で徹底解説。ジェームズ・ステュアート、グレース・ケリー出演。監督は “サスペンスの巨匠”アルフレッド・ヒッチコック。映画史に残る名作は今観ても面白い? それとも、つまらない? 多角的な視点から明らかにする。<あらすじ キャスト 考察 評価 レビュー>

『裏窓』のあらすじ

映画『裏窓』のワンシーン。(右から)ジェームズ・スチュアート、グレース・ケリー
映画裏窓のワンシーン右からジェームズスチュアートグレースケリーGetty Images

アメリカ・ニューヨークのとあるアパートで暮らす、カメラマンのL・B・ジェフリーズ(通称ジェフ)は、事故で左足を骨折して車椅子生活を送っていた。退屈な日常の中で唯一の楽しみといえば、アパートの裏窓から向かいのアパートの住人たちの生活を覗き見することだった。

骨折して動けないジェフの面倒を見ている看護師のステラは、人の生活を覗くよりも恋人であるリザとの結婚を考えるべきだと言う。そんなジェフはリザを愛しているものの、人生に対する価値観の違いから結婚を躊躇していた。

夕方、部屋にやってきたリザとの話し合いも進まず、リザは出て行ってしまうのであった。

そのうち車椅子に座ったまま眠りこんでしまったジェフがふと夜中に目を覚ますと、雨の中、大きなトランクを持って外出する男を見つける。その男は向かいのアパートに住む、夫婦喧嘩の絶えないソーワルド夫婦の夫・ラーズであった。

その後もラーズはなぜか何度も家に出たり入ったりを繰り返し、ジェフはその行動を怪しいと感じる。翌朝ソーワルド家を注視してみると、ラーズは頻繁に花壇を気にし、さらに肉斬り包丁と小型ノコギリを新聞紙に包んでいた。

その様子を見たジェフは、昨夜から姿の見えない妻のアンナをラーズが殺害し、その遺体をバラバラにしたのではないかと考えた。

この話をジェフから聞かされたリズは、最初は相手にしなかったが、不審な様子をみて次第にジェフの言っていることを信じ始める。

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