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人間の闇を描いた傑作…主人公は誰に殺された? 映画『アメリカン・ビューティー』考察。ビニール袋の意味と珠玉の名言も解説

text by 編集部
映画『アメリカン・ビューティー』

映画『アメリカン・ビューティー』【Getty Images】

アメリカン・ビューティー

3.5

第72回アカデミー賞
(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・撮影賞)
第57回ゴールデングローブ賞 映画部門
(作品賞・監督賞・脚本賞)

演出:
14点
脚本:
16点
配役:
16点
映像:
15点
音響:
13点

映画『アメリカン・ビューティー』を、あらすじ(ネタバレ)演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で解説。監督はサム・メンデス。ケヴィン・スペイシーらが出演。アカデミー賞5部門制覇。タイトルとバラのモチーフの意味は? 怖いけど面白い傑作の魅力と結末を多角的な視点で明らかにする。<あらすじ 解説 考察 キャスト 評価 レビュー>

映画『アメリカン・ビューティー』のあらすじ

映画『アメリカン・ビューティー』
映画アメリカンビューティーGetty Images

会社勤めの中年男性・レスターはどこにでもいるような平凡な男である。不動産関係の仕事をする上昇志向の強い妻・キャロラインと、一般的なティーンエイジャーの娘・ジェーンと暮らしている。側から見れば幸せそうに見える家庭だったが、レスターは妻と娘からは冷たい視線を浴び、長年勤めた会社からはリストラをほのめかされる始末だった…。

その様子を、隣に引っ越してきた元海軍大佐・フランクの息子・リッキーが趣味のビデオカメラで盗撮していた。フランクは厳格な父親で、家族はそんな父親の言うことに支配されている状態だった。

そんなある日、娘と距離を近づけようと思ったレスターは、妻のキャロラインと、ジェーンのチアリーディングを見に行くことにする。そこでレスターは、思いがけずジェーンの友達のアンジェラに一目惚れしてしまう。

リッキーはジェーンとアンジェラの通う学校に転校してくると、アンジェラは中学時代のリッキーを知っており、彼は変人だとジェーンに忠告する。だが、ジェーンはリッキーが自分に興味を持っていることを知ると、あながちまんざらでもない様子だった。

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