映画『ギルバート・グレイプ』【ネタバレあり】あらすじ
ギルバートが働く食料品店へやってきたベッキーが配達を頼んだことから2人は親しくなる。偏見を持たないベッキーはアーニーともすぐに打ち解ける。そのうち、ギルバートは人妻への感情が薄れ、次第にベッキーに惹かれていく。
そうした日々を送っている中、警告を受けたにも関わらず、再びアーニーが給油タワーへ登ってしまい、留置場へ入れられてしまう。その一報を聞きつけた母・ボニーは、アーニーを助けるため、7年ぶりに外出し、無事にアーニーを連れて帰ることができた。しかし信じられないほど太っているボニーを見た町の人々は、無遠慮な視線を送り、影で笑う者も。
このことに家族はショックを受ける。ボニーは自宅で開かれる誕生日パーティーで、人前に姿を表さないように自室で過ごすと伝える。
誕生日パーティーを翌日に控えた夜、買ってきたケーキをアーニーがつまみ食いしたことにカッとなったギルバートは、つい手を上げてしまう。
ギルバートは家を飛び出すが、ベッキーに自分の過ちを懺悔したことで落ち着きを取り戻し、父の死について打ち明けると、2人はそのまま朝を迎えた。
誕生日パーティーに戻ったギルバートは、アーニーが大好きな、高いところにいるのを見つける遊びをすることで仲直りする。そして部屋に閉じこもっているボニーにも、勝手に出ていったことを謝罪すると、ボニーは逆に自分が重荷になってしまっていることを謝る。
その後、町を去ることになったベッキーに、ギルバートは「ありがとう」と言い、アーニーと2人で彼女を見送った。
翌日、二階の自室で眠っていたボニーを起こしにいったアーニーが、母が目覚めないことに気づくと、パニックに陥ってしまう。すると亡くなってしまったボニーを人々の好奇の目に晒させまいと、ギルバートは家ごと燃やしてしまった。
時は過ぎ、アーニーはもうすぐ19歳の誕生日を迎えようとしていた。ギルバートとアーニーは、もうすぐやってくるトレーラーを待っている。