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原作小説『世界をだました男 Catch Me If You Can』は
大半が捏造との指摘も

レオナルド・ディカプリオ
レオナルドディカプリオGetty Images

フランクが1977年にクイズ番組「To Tell the Truth」に出演して以来、ジャーナリストは繰り返し事実確認を行ってきた。

最近では、アラン・ローガンがフランクの暴露本を出版している。このアラン・ローガンや、その他の綿密な調査によれば、フランクの歴史の多くは捏造されているとのことである。フランクは、誰にも危害は加えていないと主張しているが、当時、彼が夢中になったポーラ・パークスという客室乗務員の家族から、お金を盗むことに成功し、その後パンナム航空のパイロットを数ヶ月装い、合計1,500ドルの小切手を10枚現金化している。

さらに、フランクに関連する刑務所での記録があるのは、地元ニューヨーク州とルイジアナ州、そしてフランスの刑務所での短期間の服役のみ。フランクのFBIからの逃亡の大半は、彼が国内で収監されていた期間に行われたものである。に収監されているはずの短期間に、彼が言うような詐欺の内容を計画し実行することは非常に困難であることを考えると、彼の主張の信憑性は薄くなる。

フランク・W・アバグネイル・Jrの物語は、自分が釣れる最大の魚を追い求める男によって引き起こされた史上最大の詐欺である可能性が非常に高いと言える。であれば、この”フランク”という男は、「嘘」で本物の天才詐欺師となった唯一の人物なのかもしれない。彼の話には疑問が多々呈され、ほとんどが反証されるが、彼の名声はいまだとどまるところを知らない。

余談にはなるが、映画内で、FBI捜査官のカールに「どんなズルをしてルイジアナの司法試験を受かったんだ」と尋ねられたフランクは、「2週間勉強して受かった」と発言する。

実際のフランクは、2回は試験に落ちたものの、その後8週間(約2ヶ月)の勉強の末、3回目の受験で司法試験に合格している。

フランクの物語が、嘘つきが真実を語った物語なのか、あるいは物語自体が嘘なのかは断定することは難しいが、フランク・W・アバグネイル・Jrが天才であることは真実と言えるだろう。

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