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「夜中に目が覚めて、何故あんなことをしたんだ?と考える」
『ブレードランナー2049』制作のプレッシャー

ブレードランナー
映画ブレードランナー1982劇中写真Getty Images

―――クリストファー・ノーラン監督とよく比較されるのは、2人ともスケールの大きな思慮深い映画を作っているからだと思われます。お互いにQ&Aの司会も務めていますし、作品の初期上映にも招待し合っていますね。あなたにとってノーラン監督への敬意とは?

「すべてです。私はノーラン監督を心から尊敬し、私の大好きな映画監督の一人なので、彼に尊敬されることはとても大きな意味があります。」

―――『ブレードランナー2049』は、初めて他人の映画にアプローチを取った作品ですが、オリジナルの『ブレードランナー』の影を無視して制作することはできました?

「いいえ、あり得ません。『ブレードランナー』は私の大好きな映画のひとつで間違いなく傑作です。リドリー・スコット監督は私の大好きな映画監督の一人で、たとえ彼が続編製作を承諾してくれたとはいえ、彼の目で作品を観られるということは私にとってとても重要でした。

『ブレードランナー 2049』を製作している間は、常にオリジナル映画のことを考えていました。考えないということは不可能でした。実際のところ、『2049』は1作目へのラブレターだったのです。

でも、私がこれまで手掛けた中で最も困難なプロジェクトのひとつだったし、もう二度と他人の作品にアプローチすることはないと思います。今でも時々、夜中に目が覚め『何故あんなことをしたんだ?』と考えます。

あの規模のプロジェクトは他にもいくつか断っていましたが、『2049』の時は、『クレイジーなプロジェクトだけど、全てを失うリスクを冒す価値はある』と自分に言い聞かせたのです」

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