映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」トラウマ級のラストは必見。歌に込められたメッセージとは?<あらすじ 解説 考察 評価>
text by 編集部
映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』イラスト:naomi.k
ダンサー・イン・ザ・ダーク
3.5
- 原題:
- Dancer in the Dark
- 製作年:
- 2000年(デンマーク、ドイツ、イギリス、フランス、スウェーデン、オランダ、イタリア、ノルウェー、フィンランド、アルゼンチン、台湾、ベルギー)
- 監督:
- ラース・フォン・トリアー
- 脚本:
- ラース・フォン・トリアー
- 撮影:
- ロビー・ミューラー
- 音楽:
- ビョーク
- 配給:
- ニュー・ライン・シネマ, 松竹・アスミック・エース
- 上映時間:
- 2時間20分
- 出演:
- ビョーク, カトリーヌ・ドヌーヴ, デヴィッド・モース, ピーター・ストーメア, ジョエル・グレイ
- 演出:
- 14点
- 脚本:
- 12点
- 配役:
- 16点
- 映像:
- 14点
- 音響:
- 17点
映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! ラース・フォン・トリアー監督の評価、採点、レビュー。ビョーク、カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モース、ピーター・ストーメア、ジョエル・グレイら出演。本作に込められた哲学と、魅力を徹底解明する。
映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』あらすじ
アメリカの小村。移民のセルマ(ビョーク)は、息子のジーン(ヴラディカ・コスティック)と貧しいながらも幸せに暮らしている。元々視力が弱いセルマだったが、持病に拍車がかかり、医者から「1年以内に失明する」と宣告される。さらに遺伝により、ジーンもまた13歳までに手術をしないと、いずれは視力を失うことが判明する。
セルマはジーンの手術費を稼ぐため、昼間はプレス工場、夜間は内職と、身を粉にして働く。ある日、プレス工場では従業員の視力検査が行われることになり、セルマはピンチに陥るが、同僚のキャシー(カトリーヌ・ドヌーブ)が機転を効かせ、セルマを救う。
セルマはジーンから自転車が欲しいとせがまれるが、経済的に余裕がなく、希望を叶えてあげることができない。そんなセルマを不憫に思い、近所に住むビル(デビッド・モース)と妻のリンダ(カーラ・シーモア)、単身者のジェフ(ピーター・ストーメア)はお金を出し合い、セルマ及びジーンに自転車をプレゼントする。遠慮深い性格のセルマは一旦断るものの、ジーンの喜ぶ姿に胸を撃たれ、プレゼントを受け取るのだった。