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映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』【ネタバレあり】あらすじ

ビルとリンダは一見裕福な夫婦に見えるが、リンダには浪費癖があり、家計は火の車だった。セルマが息子のために貯金していることを知っているビルは、セルマに金をせがむが、断られる。

セルマの病気はより深刻化。プレス工場での勤務中に致命的なミスを犯し、クビになってしまう。苦しい状況に立たされてしまったセルマは、しばしば空想の世界に没頭。空想の中で歌い踊ることで、自分を奮い立たせていた。

とうとう借金でどうしようもなくなったビルは、セルマの自宅に侵入し、貯金を盗んでしまう。さらに、「セルマに誘惑された」と嘘をつき、セルマを村八分にして村から追い出そうと働きかける。セルマは金を取り返すためにビルの家を訪問。揉み合いになった末、銃が誤作動を起こし、ビルは銃弾に倒れる。金を取り返すことに必死なセルマは、それでも抵抗をみせるビルを振り払うが、その過程でビルは死亡する。

金を取り戻したセルマは眼科医のもとを訪れ、「息子が成長したらこの金で手術を受けさせてほしい」と懇願し、程なくして殺人罪で逮捕される。

裁判が終わり、セルマに死刑判決が下される。セルマに思いを寄せているジェフ、親友のキャシーは、ジーンの手術費用で弁護士を雇い、判決を覆そうと提案する。しかし、セルマはそれを断り、自らの命よりもジーンの健康を優先するのだった。

刑務所で死刑を待つ日々。セルマは通気口から漏れ聴こえる賛美歌に耳を澄まし、空想の世界に浸ることで正気を保っている。いよいよ死刑当日がやってきた。セルマはジーンの手術が成功したという報告を受け、満足そうな表情で絞首台に立つ。

「最後から2番目の歌」の力強いリズムに合わせ、空想の中で歌い踊るセルマ。無情にも絞首台の足場は開き、刑が執行される。終演した舞台のように、死刑場に幕が引かれることで、物語は終わる。

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