映画『恋する惑星』タランティーノ絶賛の恋愛映画。魅力が凝縮された4つの使用楽曲を解説<あらすじ 考察 評価 レビュー>
text by 編集部
映画「恋する惑星」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武ら出演。1994年の公開から現在まで色褪せない、ウォン・カーウァイ監督が描く、4人の男女の恋愛模様に酔う。ノスタルジックな90年代の香港が香るこの映画の真の魅力、そして結末とは?
映画『恋する惑星』のあらすじ
香港のスラム街・九龍。警官のモウ(金城武)は、とある事件の捜査中に、謎めいた金髪美女(ブリジット・リン)とすれ違う。麻薬の密売人である金髪女は、空港での取り引きに失敗。一方のモウは彼女と別れたばかりである。
2人はバーで偶然再会し、身の上話を語り合う。意気投合した2人はホテルインするも、体の関係にはならず、女はベッドで眠りにつき、モウは夜明けを待たず部屋を出て行く。
数日後。誕生日を迎えたモウのもとに金髪女から祝福メッセージが届く。失恋の傷が癒え、元気を取り戻したモウは、元恋人が働いていたカフェ「ミッドナイト・エキスプレス」に足を運ぶも、元恋人の姿はない。モウは新入り店員のフェイ(フェイ・ウォン)とすれ違う。
6時間後。ミッドナイト・エキスプレスに警官663号(トニー・レオン)がやってくる。彼もまた恋人(チャウ・カーリン)と別れたばかりで、傷心中の身だ。663号はフェイと他愛のない会話に興じ、心を通わせ合う。