映画史に残るラスト…どこがスゴい? 主人公のモデルは? 映画『明日に向かって撃て!』徹底考察。心に残る名言と主題歌も解説
text by 編集部
映画『明日に向って撃て!』よりポール・ニューマン(左)とロバート・レッドフォード(右)【Getty Images】
明日に向かって撃て!
3.5
- 原題:
- Butch Cassidy and the Sundance Kid
- 製作年:
- 1969年(アメリカ)
- 監督:
- ジョージ・ロイ・ヒル
- 脚本:
- ウィリアム・ゴールドマン
- 撮影:
- コンラッド・L・ホール
- 音楽:
- バート・バカラック
- 配給:
- 東京テアトル
- 上映時間:
- 110分
第42回 アカデミー賞(1970年)
脚本賞 ウィリアム・ゴールドマン
撮影賞 コンラッド・ホール
作曲賞(ミュージカルを除く)バート・バカラック
主題歌賞
第27回 ゴールデングローブ賞(1970年)
最優秀作曲賞 バート・バカラック
- 演出:
- 15点
- 脚本:
- 14点
- 配役:
- 17点
- 映像:
- 14点
- 音響:
- 17点
映画『明日に向かって撃て!』を、あらすじ(ネタバレ)、演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で解説。ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード共演のアメリカン・ニューシネマ。バート・バカラックによる主題歌の歌詞とは? 映画史に残る名作の魅力と結末を多角的に明らかにする。<あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー>
明日に向かって撃て! 【ネタバレなし】あらすじ
舞台は1890年代。アメリカ西部で悪名高い強盗団「壁の穴(ワイルドバンチ)」で、列車強盗や銀行強盗をはたらく、頭の回転が早いブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)と、早撃ちの名手、サンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)。
かつては最強コンビと言われた彼らも、最近は落ち目を感じていた。強盗に失敗した2人が、久しぶりに「壁の穴」のアジトへ帰ると、ブッチからボスの座を奪おうとした部下のハーベイは、彼に決闘を申し込む。
頭の良いブッチはあっさりとそれを制すが、ハーベイが考えた「同じ列車の行きと帰りを狙う」というアイデアは使えると判断。さっそく作戦を決行することに。列車に積み込まれた大金を狙ったブッチは、抵抗する金庫番をおさえて、車両と金庫をダイナマイトで爆破し、金を奪った。
帰りの電車が来るまでの間、2人はサンダンスの恋人であるエッタ(キャサリン・ロス)の家に向かう。エッタは教師をしており、2人の行いも知っていたが、止めるようなことはしない。ブッチとサンダンスは彼女の家で休息をとると、また同じ列車を襲うために出かけるのだが…。