続編で描かれるのはポールとチャニの再会か
本作は、アメリカの作家フランク・ハーバートによるSFシリーズ小説を原作としており、計6冊の小説が既に発行されている。
1.デューン 砂の惑星(1965)→映画『DUNE/デューン砂の惑星』、『デューン 砂の惑星PART2』の原作
2.デューン 砂漠の救世主(1969)→3作目の原作(予定)
3.デューン 砂丘の子供達(1976)
4.デューン 砂漠の神皇帝(1981)
5.デューン 砂漠の異端者(1984)
6.デューン 砂丘の大聖堂(1985)
本作の監督であるドゥニ・ヴィルヌーヴは、次の3作目がシリーズ最後の作品となると宣言している。
次回作『デューン・メサイア(仮)』(原作の邦題『デューン 砂漠の救世主』)では、ポールが救世主・マフディーとして惑星アラキスやフレメンを救うことになるはずだが、肝心のチャニとの絆をどう描くかについて注目が集まると考えられる。
本作のラストシーンでポールの元を去ってしまったチャニがどのようにしてポールの元へと戻ってくるのか、ポールとどのように和解するのか、そしてポールやチャニはいかにして惑星アラキスを救い、緑豊かな星へと生まれ変わらせることができるのか、など見所が多々あり、今から楽しみでならない。
本作は、圧倒的なスケールと映像美で映画史に名前を残した『DUNE/デューン砂の惑星』の続編ということもあり、公開前から話題騒然であった。実際に観賞すると、前作を遥かに凌ぐ迫力と映像美に圧倒され、文字どおり映画の世界に取り込まれてしまったかのような錯覚に陥る。
特にポールが砂虫(サンドワーム)に乗って砂漠を滑走するシーンは、あたかも観客自身が砂虫(サンドワーム)に乗っているかのような臨場感があった。次回作『デューン・メサイア』(原作の邦題『デューン 砂漠の救世主』)も、きっと本作の衝撃を超えてくるはずであり、今から公開が非常に楽しみだ。
(文・ニャンコ)
【作品概要】
『デューン 砂の惑星PART2』
3月15日(金)全国公開 IMAX®/4D/ドルビーシネマ/ScreenX
■監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
■撮影:グリーグ・フレイザー
■脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ジョン・スペイツ、クレイグ・メイジン
■出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタ、クリストファー・ウォーケン、スティーブン・ヘンダーソン、レア・セドゥ、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、ハビエル・バルデム
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