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ナミは完璧?残念?その再現度は…実写版『ワンピース』キャラ評価(3)。ルフィとの出会いが原作と異なる理由は?

text by 吉田健二

原作者の尾田栄一郎が製作に携わったこともあり、多大な注目と高い評価を得ているNetflixの実写版『ONE PIECE』。今回は、実写版『ワンピース』に登場するキャラクターを、原作との違いを含めて深掘り解説。最も再現度が高かったキャラクターは誰…!? (文・吉田健二)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

美しいだけでなくアクションの強さも見せたナミ

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ナミはルフィ海賊団の優秀な航海士の役割を担う存在。お金が大好きであるナミは、謎の多いキャラクターとしても知られている。実写版『ONE PIECE』でナミの役を演じるのは、女優エミリー・ラッドだ。

彼女は実写版製作の以前から、原作の『ONE PIECE』ファンであることを公言している。実写シリーズの製作が開始されると聞いてから、そのオーディションに合格するべく約3年間、努力をしたと現地メディアに話している。

劇中ではその美貌を見せつけるだけでなく、棒を巧みに操る華麗なアクションシーンにも奮闘。綺麗なだけでなく、格好良さでも際立っており、まさに才色兼備。

また、エミリーは大の日本好きとも知られており、『進撃の巨人』や、『ホリミヤ』と『呪術廻戦』、『四月は君の嘘』、『文豪ストレイドッグス』など数多くのアニメ作品を既に視聴していることをインスタグラムで明かした。

さらには、プライベートで日本に数回訪れており、日本の人気ロックバンドである「ONE OK ROCK」ヴォーカルのTakaと交際していることが先日明らかとなっている。そんな今非常に注目な女優のエミリー・ラッドが演じたナミの原作と実写版の違いを見ていこう。

ナミに関する描写もまた、随所で原作のアレンジがなされている。

原作では、ナミは近くの島に上陸し、停泊しているバギー一味の本船から、”偉大なる航路(グランドライン)の海図”を盗み出し逃亡を図る。そして、バギー一味の海賊に追われているところ、突如空から、鳥に攫われていたルフィが落ちてくる。これがナミとルフィの初対面だ。

対して、実写版では“斧手のモーガン”の異名を持つ海軍大佐モーガンが支配する町シェルズタウンにある海軍基地にて、”偉大なる航路(グランドライン)の海図”を盗み出そうと試みる。海軍の軍服を着用し、内部に忍び込むナミ。そこへ、はりつけの刑になったゾロのロープを解き終えたルフィが、突如上から落ちてくる。ここから2人は、海図を盗み出すという目的を共有し、行動を共にしていく。

要するに、原作と実写版ではルフィとナミの出会いのシーンはまったく異なるのだ。それにもかかわらず、製作陣の原作リスペクトを強く感じさせるのは、ルフィが天から落ちてくるという細かいディテールを抜かりなく取り込んでいるからに他ならない。

(文・吉田健二)

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