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1980年公開の劇場版が炎上したワケ

© 2024 Disney and its related entities ディズニープラスの「スター」で独占配信中
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1980年公開の劇場版では、虎永を三船敏郎が演じ、戸田鞠子を島田陽子が演じたことで大ヒットした作品だが、着物の着こなしや所作など、考証が甘い部分があり、ハリウッド目線のステレオタイプの日本の描写があったことも事実。

その点で活躍したのが主演兼プロデューサーの真田広之だった。

一つひとつのシーンに裏方として立ち会い、その立ち回り、所作、殺陣など細かい指示を出し、ディテールの充実に大きく貢献していた。

その他にも、さらに信憑性を出すために、日本から時代劇を製作する多くのプロが参加した。

例えば姫君たちの所作、障子の開け閉めから立ち居振る舞い、着付けまで、侍の行儀作法、弓、槍、刀の本格的な立ち回りの訓練などを日本からその道の一流を招いて指導したという。

「畳の淵には座らない」「部屋の敷居には足をかけない」といった細かいことまで、その指導は行き届いていた。

浅野忠信、二階堂ふみなど、日本での実績も十分な俳優が多数、出演していることで、壮大なスケールの時代劇が出来上がり、日本人でも安心して見ることができる作品に仕上がっている。

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