辛口で鳴らす映画批評サイトで大絶賛されたワケ
コスチュームデザイナーはフランス系米国人だったが、彼も当時の衣装を研究し尽くしたことが良く分かる。全ての衣装が彼らによって作られたが、本物の絹の反物を使用することにこだわり、中には柄から作り上げる着物もあったという。
本作は全編日本語だが、全て「古式ゆかしき武家の日本語」が使用されている。日本は「ひのもと(日の本)」と呼ばれており、日本人目線で見れば、嬉しくなる。
製作総指揮には『トップガン マーヴェリック』(2022)の原案を務めたジャスティン・マークスが名を連ね、演出には、Amazonプライム ビデオで配信されたドラマ『ザ・ボーイズ』を手掛けたフレッド・トーイ監督、『山女』(2022)の監督・福永壮志ら一流の面々がスタッフに名を連ね、一説には100億円を超えたと噂される巨額の制作費を投じ、かつてない大スケールで、激動の戦国時代末期を描破している。
辛口で鳴らす批評サイト「ロッテントマト」では一時期、100%支持という超高評価を得た。これを機に、日本を題材にしたハリウッド作品にありがちな、“トンデモ描写”がなくなっていくことを願わずにはいられない。