ホーム » 投稿 » 海外映画 » 配信作品 » 神がかった面白さ…『SHOGUN 将軍』が海外と日本の評価を“両取り”できたワケとは? 考察&評価。最高の神回は? » Page 6

一発本番で撮影された奇跡の場面

© 2024 Disney and its related entities ディズニープラスの「スター」で独占配信中
© 2024 Disney and its related entities ディズニープラスのスターで独占配信中

劇中での広松の切腹は、虎永と、その親友である彼の間で行われた味方をも騙すための芝居でもある。「石堂のスパイがそこにいるかもしれないという前提で、あの芝居を打ち、納得させるんです」「スパイに向けてちょうど良い真実味をもたらさなくてはいけない。そういう意味で、非常に慎重にやる必要がありました」と西岡は振り返っている。

カットがかかった時、周囲から静かに拍手が上がった。真田を含め、目に涙が溢れている役者たちもいたという。「あのシーンを撮影している時、僕は完全にゾーンに入っていました」という西岡によれば、カメラアングルの関係で何度か撮った部分はあるものの、基本的にはファーストテイクで撮影された。まさに西岡はこのシーンで、神がかった領域に入り込んでいたのだ。

真田は「まさに(広松役の)西岡さんは、あのシーンのためにこの役を引き受けたと言っても過言ではない」と語っているほどの“神シーン”だが、本作には他にも何度も観たくなる場面が数多く盛り込まれている。未見の方はぜひ鑑賞して、お気に入りのシーンを見つけてみてはいかがだろうか。

(文・寺島武志)

【作品概要】

原題:SHOGUN 将軍
製作国:アメリカ
エグゼクティブ・プロデューサー:エドワード・マクドネル、ティモシー・バン・パタン
プロデューサー:真田広之
原作:ジェームズ・クラベル
脚本:ジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ
出演:真田広之、コズモ・ジャービス、アンナ・サワイ、浅野忠信、二階堂ふみ、金井浩人、平岳大、穂志もえか、西岡徳馬、阿部進之介、倉悠貴、向里祐香
制作:FXプロダクション
配信:Disney+
公式サイト
(c)2024 Disney and its related entities
(C)2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

1 2 3 4 5 6 7
error: Content is protected !!