東京物語 【ネタバレあり】あらすじ
しかし、途中でとみが体調を崩し、途中下車。大阪に住む三男の敬三(大阪志郎)のもとに身を寄せる。老夫婦は東京に住む子供たちが優しくなかったことを嘆きつつ、「それでも自分たちは良い人生を送ることができた」と、しんみり語り合う。尾道の自宅に帰宅した夫婦だったが、一度は回復したとみの体調が急変し、危篤に陥る。幸一、志げ、敬三、紀子の4人は病床の母のもとに駆けつけるが、とみは目を覚ますことなく、そのまま亡くなってしまう。
3人の子供はとみの葬儀が終わると、のこされた周吉を気遣うことなく、早々と帰ってしまう。葬儀後も広島に残り、周吉を気にかけるのは紀子だけだ。 周吉は紀子の心遣いに感謝し、とみの形見である時計をあげる。そして、気兼ねなく再婚して幸せになってほしいと伝える。周吉の言葉を聞いて、紀子はこみ上げる涙をこらえることができないのだった。