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残念なアベンジャーズ日本語吹き替え声優(3)。演技力抜群なのに…完璧なミスキャストに泣く?

text by 編集部

数々のヒット作を生み出しているマーベル作品。しかし新作が出るたびにある不満が…。それは芸能人による日本語の吹き替えだ。プロの声優を起用すれば良いものの、話題作りとして俳優やアイドルが起用されている。そのため「キャラと声が合わずストーリーに集中出来なかった」という不満の声も。今回は、マーベルファンから評判の芳しくない5人の吹き替えを紹介していく。今回は第3回。

ワスプ・内田有紀

内田有紀とエヴァンジェリンリリーGetty Images

吹き替えを担当した作品:

『アントマン』(2015)
『アントマン&ワスプ』(2018)
『アベンジャーズ エンドゲーム』(2019)
『アントマン&ワスプ クアントマニア』(2023)

オリジナルキャスト: エヴァンジェリン・リリー

【注目ポイント】

ワスプはアントマンの相棒であり恋人。努力家で正義感が強く、家族を大切にするたくましい女性だ。クールで気の強い性格で、自身もスーツを着用し激しい戦いを繰り広げる。アントマンを力強くリードする姿勢に励まされる女性ファンも多い。

吹き替え版でワスプの声を担うのは、1975年生まれの女優・内田有紀。その演技力は折り紙つきだが、問題視されたのはその声質。内田有紀特有の柔らかく優しい声が、気の強いワスプのイメージと合っていないとの意見が、マーベルファンの間で多数上がっているのだ。

穏やかに話しているシーンに違和感はない。しかし、マーベル作品の醍醐味といえば何と言ってもバトルシーンである。内田有紀は、戦闘シーンにおける荒々しい息遣いなどを丹念に表現しようとしているが、残念ながらその迫力はオリジナル版に大きく水を開けられている。

内田有紀自身も「実写の女優と呼吸を合わせるように何度も練習した」と公言するように、努力の跡はしっかりと感じ取れる。しかし、違和感は払拭できていない。というのが正直な印象だ。アントマンシリーズでは、内田有紀以外にも脇役として、ブラックマヨネーズの小杉竜一、宮川大輔といったお笑い芸人も吹き替えに参加している。彼らもそれぞれのキャラクターを活かした演技を披露しているものの、やはりプロの声優との掛け合いではどうしても浮いているといった印象は拭えない。

最新作『アントマン&ワスプ クアント・マニア』でも内田有紀はワスプの声優を熱演。今のところ変更の予定はない。回数を重ねるごとに違和感が少しずつ消えていくのを願うばかりだ。

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