「長澤まさみって素晴らしい!」魅力爆発、最高の出演映画(5)。自由奔放で男運なし…それでも優しさ溢れる心温まる名演
text by 編集部
長澤まさみの魅力が堪能できる邦画の良作5選をセレクト。コメディから感動大作まで、数々の名作に出演している長澤まさみ。自然体の演技はもちろん、世間に衝撃を与えた悪役など、演技の振り幅に圧倒される。デビューしたての懐かしいものから、最新作まで、彼女の魅力が存分に詰まった作品をご紹介する。今回は第5回。
●自然体な演技に癒される。心温まるファミリードラマ
『海街diary』(2015)
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
原作:吉田秋生『海街diary』(小学館刊)
出演者:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず
【作品内容】
鎌倉に住む三姉妹のもとに届いた父の訃報。15年前に家族を捨てた父の葬儀で、腹違いの妹に出会う。母親もすでに他界していた彼女に、長女は「鎌倉で一緒に暮らさない?」と声をかける。
第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の人気コミックを『そして父になる』『誰も知らない』などで国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、実写映画化。
【注目ポイント】
長澤まさみが演じるのは、お酒が好きで自由奔放な次女・佳乃。男運がなく、嫌なことがあると酒で気を紛らわす。だらしない部分も多い佳乃は、しっかり者の長女と言い争うことが多い。小さなことで喧嘩をしたり、三女にこき使う様子は微笑ましく、クスッとなるシーンが多い。
自然体な話し方と表情で「こんな姉妹いるいる」と思わせられる。一緒に暮らすことになったすず(広瀬すず)に対して、他人行儀にならずに他の姉妹と同じように接する姿は、佳乃なりの優しさに心が温まる。銀行員として働く佳乃は、昔から世話になっている食堂の女将から、店をたたむ事を知らされる。なんとかできないかと葛藤する佳乃から温かさが感じられる。
鎌倉のきれいな街並みと、美人四姉妹に癒されること間違いなし。言葉ではなく表情で伝える演技。
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