映画「ダークナイト」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説！ クリストファー・ノーラン監督によるバットマン映画シリーズ『ダークナイト・トリロジー』第2作。クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカートら出演。この映画の真の魅力、そして結末とは？

ダークナイトのあらすじ

ピエロのマスクを被った男たちが銀行強盗を敢行する。彼らは謎の犯罪者・ジョーカー（ヒース・レジャー）に雇われた、ならず者たちだ。計画通り金庫をこじ開けると、犯行グループの1人が次々と仲間を殺し、手柄を独り占めにする。ピエロのマスクを外すと、男はジョーカーその人である。

ゴッサムシティはジョーカーの話題で持ち切りである。新任検事のハービー・デントは、悪がはびこるゴッサムシティを救うため、謎多きヒーロー・バットマンと協力して、街をクリーン化すると力強く宣言。バットマンの正体である、資産家のブルース・ウェイン（クリスチャン・ベール）はデントの志と人柄を高く評価し、街の治安維持は彼に任せ、バットマンの引退を考えている。ウェインは検事のレイチェル・ドーズ（マギー・ジレンホール）に好意を寄せているが、彼女の心はウェインとデントの間で揺れているのだった。

ジョーカーの出現によって損害を被っているのは市民や警察のみならず、マフィアも同じだ。ゴッサムシティの主要マフィアは、ジョーカーの犯行によって闇資金の存在が警察にバレることを恐れており、ジョーカーの殺害を画策するも失敗。マフィアたちはジョーカーの操り人形と化し、彼の命令でバットマンの命を狙うようになる。

ジョーカーは、バットマンが正体を晒さなければ、市民を殺し続けると宣言し、殺害リストにハービーが入っていることを示唆。そして、市警本部長・ローブの毒殺に成功する…。