21世紀ホラーの最高傑作…元ネタとなった作品は? 映画『ヘレディタリー/継承』徹底考察。アリ・アスターの演出も解説
text by 編集部
アリ・アスター監督【getty images】
へレディタリー/継承
3.5
- 原題:
- Hereditary
- 製作年:
- 2018年(アメリカ合衆国)
- 監督:
- アリ・アスター
- 脚本:
- アリ・アスター
- 撮影:
- パヴェウ・ポゴジェルスキ
- 音楽:
- コリン・ステットソン
- 配給:
- A24
- 上映時間:
- 127分
- 演出:
- 15点
- 脚本:
- 14点
- 配役:
- 13点
- 映像:
- 16点
- 音響:
- 12点
アリ・アスター監督の長編デビュー作『へレディタリー/継承』を演出、脚本、配役、映像、音楽の5つの観点で徹底解説。ドールハウスに込められた意味、21世紀最高のホラーと名高い本作はつまらない? 面白い? その魅力を多角的な視点で解き明かす。<あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー>
『ヘレディタリー/継承』のあらすじ
家族4人で暮らす女性アニー・グラハム(トニ・コレット)は、母のエレンを失ったことをきっかけに、霊の気配や13歳の妹チャーリー(ミリー・シャピロ)による鳩の首を切り落とすなどの奇行に悩まされるようになる。
16歳のピーター(アレックス・ウォルフ)は、ある日友人のホームパーティーにチャーリーを連れていくようアニーに言われ2人で出かけるが、チャーリーはパーティーの最中、ナッツの入ったケーキを食べたことで持病のアレルギー発作を起こす。慌てたピーターが彼女を病院へと運ぶ途中、窓から出ていたチャーリーの首が事故により切断され、彼女は死亡する。
チャーリーの死後、悪夢にうなされるようになった母アニーは、グループセラピーでジョーン(アン・ダウド)という女性に出会い、降霊術によって死者と対話する方法を教わる…。