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ずば抜けた演技力でコアなドラマファンを唸らせる

●久保史緒里

久保史緒里
久保史緒里乃木坂46Getty Images

乃木坂46の3期生。柔らかさのある大人びた顔立ちで、肌色の白さに定評のあるメンバー。

久保史緒里は、前述の山下美月と、山下美月と双璧をなすメンバーで、乃木坂46の楽曲『人は夢を二度見る』では共にダブルセンターを務めたこともある。

このように何かとニコイチで語られやすい二人だが、山下が朝ドラ、民放ドラマ、バラエティ番組シーズンレギュラーなど、お茶の間の顔として活動範囲を大衆に広げているのに対し、久保は大河、映画、深夜ラジオパーソナリティーなど、コアな世界へ深めていく方向に特化していると言える。どちらのアプローチも大事で、二人とも今の乃木坂46を支えるツートップである。

久保の主な出演作品は、2022年公開の映画『左様なら今晩は』、上田誠率いる「ヨーロッパ企画」が手がけた映画『リバー、流れないでよ』など、話題作ばかりだ。

そんな久保の出演作を語るにあたり、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)への参加は外せない。大河への単独出演は久保が初で、これも乃木坂46始まって以来の快挙である。

そんな久保が、作中で演じたのが五徳役だ。織田信長の娘にして、徳川家康の息子である徳川信康の妻である。「織田家の娘」と「徳川家の妻」という二つのアイデンティティを同時に持つことになる五徳。そんな同ドラマのキーパーソンを演じた久保は、両家それぞれへの想いの狭間で揺れる様を見事に体現。目の肥えたドラマファンにもその存在を知らしめた。

五徳は、その設定や立場上、分かりやすく心情表現できる役というよりは、複雑な内面を持つ役なので、限られたドラマの時間の中で、それを視聴者に伝える表現力は素晴らしかった。今後も乃木坂46と女優業の両立を見ていきたいメンバーだ。

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