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Appleの共同創業者の一人
天才・ジョブズの頭の中がわかる一本

『スティーブ・ジョブズ』(2015)

Appleの共同創業者の一人であり、同社CEO。スティーブ・ジョブズ【Getty Images】

原題:Steve Jobs
製作国:アメリカ
監督:ダニー・ボイル
脚本:アーロン・ソーキン
キャスト:マイケル・ファスベンダー、セス・ローゲン、ケイト・ウィンスレット、ジェフ・ダニエルズ

【作品内容】

アップル社を創業し、CEOを務め、マッキントッシュやiPodなどを世に放った、スティーブ・ジョブズの生き様を描いたヒューマンドラマ。監督を務めたのは、『トレインスポッティング』(1996)で知られる、イギリスの名匠、ダニー・ボイル。

【注目ポイント】

本作は、1984年、ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)率いるアップル社がiPodを発表するシーンから始まる。発表会の40分前、「ハロー」と挨拶するはずのマシンが何も言わず、激高するジョブズ。マーケティング担当のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は、そんなジョブズにいつも振り回されてばかり。

するとそこに、ジョブズの元恋人クリスアンが、娘のリサを連れて現れる。しかしながら、ジョブズは娘のリサを認知せず、それどころか「男性の28%が父親の可能性がある」という無茶苦茶な戯言で逃げるという、普通だったら仕事でもプライベートでも付き合いたくない人物として描かれている。

本作で描かれるジョブズの言動の一部はフィクションだが、彼にこういう側面があったということは事実のようだ。物語では、ジョブズが大学時代からアップルコンピュータのCEOになるまで、1972年~2001年までの29年間の出来事が描かれている。

ジョブズについて知りたい人やコンピュータやITに興味がある人、自己啓発を得たい人にとっては、その第一人者たる彼の伝記映画である同作は、観ておいて損はないだろう。

56歳という若さで天に召されたジョブズの言葉には、人を高揚させ、動かす何かがある。中でも有名なものが「Stay Hungry.Stay Foolish.(ハングリーであれ。愚か者であれ。)」という言葉だ。

人格的には欠陥だらけだったジョブズだが、“モノづくり”に人生をささげた天才であったことは間違いない。型破りな天才の考え方や人となりを知ることができるという点では、打ってつけの作品だと言えるだろう。

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