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当て馬男子はいつも察しがよすぎる

中川大志
中川大志Getty Images

恋愛ドラマにおける当て馬男子は、揃いも揃って察しがいい。ずっとヒロインを目で追っているから、本人よりも先に恋の矢印に気付いてしまったりする。

ふつうはそこで慌てて、気を向かせるために頑張ってみたりするものだが、当て馬男子はちがう。すぐに応援する側に回ってしまうのだ。

ヒロインの幸せそうな笑顔が見られるのなら、横にいるのは自分じゃなくてもいい。そんな自己犠牲の精神を持っているのが、当て馬男子の極意なのである。

もちろん、『Eye Love You』の花岡(中川大志)も例外ではない。正直なところ、第1話までは花岡は侑里のことをビジネスパートナーとしてしか見ていないのだと思っていた。

侑里が真尋と恋バナをしていても“どうでもいい”という感じの顔をしていたし、全力でサポートをしているのも、あくまで仕事のためなのだろう、と。

しかし、風向きが変わってきたのは第2話のラストから。酔っ払って寝落ちをしてしまった花岡のそばに置いてあった侑里の写真。

酔ったときに会いたくなる相手が本当に好きな人……なんて恋愛論はいく度となく聞いたことがあるが、その法則にのっとるとするなら、花岡は侑里に恋をしているのだろうか。

ただ、花岡の恋心は“中川大志のポジションはきっと当て馬なんだろうな”という前提で観ていた視聴者にも、まったく伝わっていなかったため、侑里は微塵も察していないと思う。

公私混同をするのが大嫌いな花岡からすれば、それが本望なのかもしれないが……。

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