若い頃の古田新太がイケメンすぎる
第6話の”ふてほど”は、それぞれの時代を生きた人々を結ぶ回になったのではないかと思う。
劇中、昭和世代と令和世代が対決する番組で昭和を懐かしむ親父に対して、若者が「知らねーし」「生まれてねーし」と小馬鹿にする描写があったが、どんな場面でもこうしたやり取りがあるように思う。
家庭でも職場でも、年代の違う人たちが集まる場所ではふとした瞬間に世代間ギャップを感じてしまう。その時、たしかに自分も上の世代の退屈な昔話は聞きたくないと思うことがある。
しかし、今回ミュージカルシーンで提示された「みんな昔は17歳だった」という当たり前の事実。これがなぜか腑に落ちてしまった。
戻れない時間には美しさが眠っている。自分が子どもの頃、何も気にせず遊んで食べて眠っていた夏の日の記憶や、大好きだった人や物、時代など、もう戻れないことはわかっていても、なぜか心が癒される時間。
人それぞれの大事な記憶を、知らないからといって無下に否定することはできないことを思い出させてくれた。そして「TikTokも昔話になる」という未来に、自分も向かっていく。誰でも老いていくのだ。
そして前回、犬島ゆずるの若い頃を演じた錦戸亮が、38年経つと古田新太になるというおもしろ展開があったが、これが意外にも否定できないということがわかった。若い頃の古田新太の写真がSNSでバズっており、これが今の姿からは想像もできないほどにかっこいい…。
このことから、誰にでも若い頃と老けてしまう未来が平等に訪れることを改めて感じ、今回の「昔話しちゃダメですか?」というテーマが深いものになった。